初めまして。私は4月に入職した新人ナースです。
配属された病棟がかなり忙しく、また指導も熱心なところだったので、毎日いっぱいいっぱい怒られて、帰るのは気づくと0時を過ぎているなんてこともありました。
かなりピリピリした雰囲気の場所で。プリさん曰く、「みんな忙しいから余裕がない」とのことでしたが、心にグサっとくることを言われているように感じてしまって帰ると毎日のように泣いていました。
夜遅くなる上に自己学習を求められたのでどうしても眠りにつけるのは2時3時になってしまい睡眠不足でフラフラでした。
5月半ばからは勉強も終わり、寝れるようになっても寝付けなくなり結局1〜2時間でしかも浅い眠りにしかつけなくなってしまいました。
不眠に陥っていたようです。
休みや明けの日に勉強会、病棟会やチーム会などとかぶってしまうと行かなければいけないので休みもつぶれてしまうので、ゆっくり休む時間もなかったです。
何より課題が追いつかず、休みの日も泣きながらやっていた感じでした。
精神的にも体力的にもかなり追い詰められてしまっていたようです。
5月終わりから6月はじめにかけての2週間程でインシデントも4つ重なって起こしてしまいました。
そして、仕事が回せなくなってくると恐ろしいことを考えてしまう自分がいて、先輩ナースよりもなによりもそんな自分が怖かったです。
患者さんに対して「死んじゃえばいいのに」って。
そして手を下している姿がリアルに想像できてしまって。自分が情けなく、怖かったです。
6月のはじめのある日、申し送り中にすーっと血の気が引くような感覚があり、倒れそうになり、思わずその場にうずくまってしまいました。先輩がイスを勧めてくれ、それでも気分がよくならずに早退させてもらいました。
その日、家に帰ってから涙が止まらず、やはりよく寝付けませんでした。
そして次の日の朝も涙が止まらず、それでも頑張って玄関をでようとした瞬間に過呼吸を起こしてしまいました。初めての経験で苦しく、とてもびっくりしてしまいました。
その日はお休みをもらい、看護部の教育担当の人とも話し合った結果、有給と自分の休みを使って1週間のお休みをもらうことになりました。
1週間のお休みの間は「人間こんなに寝れるものなんだ」と驚くほど眠り続けました。
不眠の原因のひとつに肩こりがあるかもという事でマッサージにも行きました。「こんなに硬かったら、眠れないよ」と言われました。
お休みが明けてまた元の病棟に戻りましたが、師長さんと話し合った結果、負担を軽くするため、しばらくは受け持ちはせずにフリー業務で働くことになりました。
復帰して2日間はなんとか行けたのですが、過呼吸になりそうになって慌ててトイレに入って、なんとか数分で落ち着けたなんて状態でした。
3日目に病院が見えたとたん、手の震えが止まらなくなり、涙もでてしまいとても行ける状態ではなくなってしまいました。
このまま私はナースを続けられなくなってしまうのか、どうなってしま
うのかとても不安になり、看護学校時代にお世話になった先生に相談したところ「すぐにカウンセリングを受けなさい。あなたと同じような状態になったナースを知っているけど、ちゃんとカウンセリングをうけてコントロールできるようになって、今も元気で仕事してるから、あなたも大丈夫」と励まして下さり、知り合いの精神科のドクターを紹介してくれました。
精神科を受診した結果、「過労によって症状がでている段階で神経症になりかかってるけれど、うつとかまではいってないから休養とカウンセリングで薬はなしで大丈夫だよ。ゆっくり休んで色んな事を決断できる気力を取り戻していきましょう」と言われ、少し安心しました。
そして、思い切って1ヶ月間休職し、休養とカウンセリングを受けることになりました。
一時はナース自体を辞めること、病院を辞めることも考えましたが、ゆっくり休みそしてカウンセリングで気持ちを整理していったら「やっぱり辞めたくない」という結論に達しました。
でも自分の気持ちとしても「元の病棟に戻ったら自分の健康を維持できない。また患者さんに対してひどい事を思ってしまって、いつ
か本当に手をくだしてしまったりしそうで怖くてたまらない」というものがありました。
そして主治医にも「よくなったように見えても、同じ環境に戻ったらまた同じ事の繰り返しになると思うのでそれだけは勧められない。労働環境をどれだけ配慮してくれるか、またはその部署ではできないなら配置転換も含めて職場との調整をした方がいいと思います。」という助言もあり、看護部長さんと復帰にむけての事を話し合った時に自分の気持ちなどを伝えました。
その結果、新しい病棟で再びスタートすることになり、8月から違う棟にある病棟で復職しました。
復職を果たしてまだ2週間ほどですが、毎日辛くなくそして過呼吸になったりすることもなく行けています。突然に決まった事だったのですが、スタッフの人たちも温かく迎えてくれました。
プリさんはベテランナースに決まり「焦らずゆっくりやっていきましょう」と声をかけてくれました。
性格もあるでしょうが、ベテランナースで心に余裕があるみたいで、詰問したりイライラ口調でいう事はないので話しやすいです。
何より、今いる病棟は帰りが早い事(遅くても7時半ぐらいらしいです)、病棟会はたとえ新人でも日勤者だけでOK、チーム会は大きなチームをさらに小さく分けていてその小グループのメンバー全員が日勤の日をつくりその日に開催される。
など看護師も自分の健康を維持したりリフレッシュできるように色々と配慮・工夫されているのにびっくりしました。
また、前の病棟では新人がいる前で、他の新人の悪口(例えば「あの子、こんな事もできてなかったのよ、信じられなくない?? 」など)を先輩同士が笑いながら話している
のが日常化していたのですが、ここではそういったものはなく「ここに居ていいんだよ。仲間なんだよ」という居場所を感じられています。
周りの新人たちよりは、少し遠回りしてしまったかもしれませんが、遠回りしたからこそ得られることもあるって思うのでこの体験をプラスにしていけたらって思います。
サイトの中で「自分が幸せになれる方法を考えることは決してわがままなことではない」というこの一文にとても勇気をもらいまました。
ありがとうございます。