はじめまして、奮闘記拝読させていただきました。
現在私は36歳、うつ病になり自宅療養中の身です。
3年前に発症、休職して2年になります。
それまでの私は、大学でフランス語を専攻し、在学中に1年間留学、順調に卒業後、地元の菓子製造販売会社に入社して、販売企画室という部署で5年4ヶ月忙しく働きました。
海外旅行もたくさんしました。
(ギリシャやトルコにも行きましたよ!)
たび猫さんのお話にも出てきた青年海外協力隊に3回目の受験で合格、村落開発普及員としてアフリカのボツワナに派遣されました。
帰国後、ボランティア系に進むかどうかで少し迷いましたが、やはり「食」に携わる仕事がしたいと、東京でワイン輸入業の小さな商社に勤めました。
語学が生かせるし、ワインの勉強もできるかなと、秘書という思ってもいなかった
職種に就いたのです。
ここまで書くと、大きな挫折とは無縁の順風満帆な人生のようですが…
事実、人間関係でも苦労することなく好奇心と行動力をバネに過してきました…
3年前の桜の散る頃、思いもしなかった大きな挫折を経験することになったのです。
職場でのストレス、失恋、身近な人の死、転職の失敗などが一気に押し寄せ、毎日泣き過し、自責の念に駆られ、自律神経失調症による体調不良、摂食障害、リストカットなどを繰り返していました。
2年前に実家に戻り、両親のお陰で症状は随分良くなり快方に向かっているのですが、この数年で、人生設計に対する考え方が随分変わってきたように思います。
これから徐々にまずはアルバイトから社会復帰していかなければならないのですが看護士やカウンセラー、臓器移植コーディネーターといった仕事に興味を持ち始めたところに、たび猫さんのページに辿り着いたのでした。
私の場合、「どうすれば看護士になれるか」といった人に訊くにも恥ずかしいようなことから始めなければならなかったので、体験談に基づいたお話は本当に参考になりました。
今私は、ドイツ語を身に付け、看護士の国家試験を取得し、ドイツの平和村で研修をしている自分を、遠くに思い描いています。
リハビリや予防医学だけでなく、心のケアもできるような人間になれれば…。
でも実際はまだ、自分にそんなことができるのだろうかという不安と言うかモチベーションの強さや向き不向きを確認している段階(それ以前に、うつ病の素養をもった私に心身ともにタフでなければならない仕事など、できるのだろうか…)なのでどうするかは未定ですが、たび猫さんがポンと私の背中を押して下さったのは事実です。
本当にありがとうございました。